推薦入試の形式
推薦入試は、大きく分けると学校推薦型選抜と総合型選抜に分かれます。
基本的にこの2つは、学校長の推薦の必要有無によって分かれており、
学校推薦型選抜は推薦が必要ですが、総合型選抜は推薦が必要ありません。
従って、総合型選抜については、
各大学で定められている出願条件を満たすことができれば、
誰でも受験することができます。
学校推薦型選抜は、その中でもさらに指定校推薦と公募型推薦の2つに分かれます。
指定校推薦は、大学から高校に一定数の枠が与えられ、
その枠の中で高校側が大学に生徒を推薦することができるという形式です。
一方で、公募型推薦は基本的には高校ごとに枠の数が決まっているということはありません。
従って、校内選考は必要なく、学校長の推薦のみが必要となります。
ただ、学校長の推薦と言っても、素行不良などが無ければもらえるものですので、
基本的には総合型選抜と同様、大学ごとの出願条件を満たすことで誰でも出願が可能な入試形式と考えて問題ありません。
スケジュールについては指定校推薦が最も早く、9月には校内選考が実施されます。
指定校推薦では校内選考に通過した時点で大学合格はほぼ確実ですから、この時点でほとんど大学が決まったということになります。
それから少し遅れ、総合型選抜・学校推薦型選抜(公募型)の順に出願や試験が実施されます。
いずれも一般選抜と比べると3か月以上早いサイクルで進むことになりますから、
早めから準備しておくことが大切です。
大学受験の現状
近年、一般選抜を利用する受験生が減少し、総合型選抜や学校推薦型選抜(以下、「推薦入試」と呼びます。)を利用する受験生の割合が増えています。
今や私立大学に限ると、一般選抜利用者よりも推薦入試利用者の方が多くなりました。
背景には、定員を早期に確保したいといった大学側と、
大学受験において極力リスクを避け早めに合格を決めたいといった受験生側の、
双方の事情が関係しています。
従って、この傾向がすぐさま大きく変わるというということは考えづらく、
しばらくはこの流れが継続するだろうと思われます。
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